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コレクティブ・ハウスinスウェーデン Vol.6

2010-08-02-Mon

 
8階のペントハウスからテラス戸を出ると、そこはルーフテラスです。
友人とおしゃべりをしながら夕食をする女性と、その手前で読書する女性、
隣家の屋根を目下に、吹き抜ける風が、気持ち良さそうです。
私たちに気がつくと「ハーイ!」と、軽やかにあいさつをしてくれました。

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写真の右側が、ペントハウスで、6人掛けのテーブルとミニキッチン、
そして暖炉、ここは30㎡ほどの共用スペースになっています。
親しい友人や家族が集まって、ミニパーティーを行ったり、
金曜日の夕食前に、軽くお酒を飲みながら、住人同士で会話を楽しみ
それから、階下の食事に降りて行くようなこともあるそうです。

共用スペースは、この他にも、小さなオフィスやゲストルームがあります。
オフィスには、通りを見渡せる窓辺に、机と椅子がパソコンと共に備えられ、
ファックス、コピー機など、誰でも使えるようになっています。
ゲストルームは、周辺の一般的なそれより、安価で提供しているそうです。

建物のほぼ全てを案内していただき、エントランスまで降りて来ると
「あなたのホテルは、中心街の方ね、近いわね、気をつけてお帰りなさい。
私は、午前中に、度々、そのあたりのプールまで泳ぎに自転車で行くわ」
と、そんな会話でモニカに見送られ、フェルドクネッペンを後にしました。

帰国して、モニカと一緒に写った写真でポストカードをつくり
お礼の言葉を添えて、先週、エアメールを発送しました。
そろそろ、フェルドクネッペンの彼女のポストに届くころです。

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コレクティブ・ハウスinスウェーデン Vol.5

2010-08-01-Sun

 
「部屋も見たいでしょ。小さいんだけど、私の部屋へ案内するわ」
と、モニカの暮らす部屋を、見せていただきました。

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彼女の部屋は、今まで使っていた大切な家具や、大好きなモノに囲まれ、
夕陽が射し込んで明るく、こじんまりと、居心地の良さそうな部屋です。
キッチンの冷蔵庫には、子どもや、孫たちの写真が貼られていて
「この子はね…」と、目を細めて、孫たちの話を聞かせてくれました。
部屋のドアの廊下側には、義理のお母さんが作ってくれたという
「モニカ」と書かれた焼き物の表札が、掛けられています。

そして運よく、バケーションへ出かけていない、モニカのお友たちの部屋も
見せていただけることになり、お邪魔させていただきました。
広いワンルームの中に、ベットもワークスペースも本棚も収まり
ダイニングやキッチンも、オープンにつながっています。

各居室には、それぞれ個別に、キッチン、バス、洗面、トイレと、
一通りの設備が整えられ、自分の部屋で食事をすることもできます。
それぞれの居室だけを見ていると、
一般のフラットと、なんら変わりないように思えます。


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コーナーを上手に利用して、ベットスペースにしているモニカの友人の部屋


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風通しの良いキッチンにはハンモック「ここが私のサマ―バケーション」と。

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コレクティブ・ハウスinスウェーデン Vol.4

2010-07-31-Sat

 
フェルドクネッペンの建物内には、2機のエレベーターが設置されています。
70代後半のモニカは、足の具合が少し良くないそうですが、
シャキシャキと、エレベータで上下しながら、建物内を案内してくれました。

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買い物から帰って来て、車をエントランスとは別の入口に横付けすると
いわゆるそこは勝手口、中に入ると小さなホールになっています。
ホールには、キッチンへ通じるドアと、エレベーターのドアがあります。
エレベータに乗り、地下へ降りると、パントリーにダイレクトに通じ、
買って来た食品の収納にも、食事の支度のために食材を取り出すにも、
大変便利な動線になっていて、モニカもちょっぴりご自慢の様子でした。
もう一つ、地下には部屋ごと冷蔵庫になっているパントリーもあります。

その他、地下には、フィットネススタジオ、駐輪スペース、個人専用の納戸、
来客用の簡易ベットやクリスマスのデコレーションなどが収納された納戸、
身体の具合が悪くなった際の介護用バスとトイレなどがあります。

廊下を音のする方へと歩くと「ハイ!いらっしゃい!私が掃除当番なのよ!」
と、元気のいい裸足の女性が、ホースで水をバシャバシャかけながら
デッキブラシでゴシゴシと、介護用バスルームの床を磨いていました。

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コレクティブ・ハウスinスウェーデン Vol.3

2010-07-30-Fri

 
「ほとんどが、バケーションに出掛けているから、今は人が少ないの」
と、話すモニカに耳を傾けながら、次に見せてもらったのが
キッチンの隣にあり、テーブルとイスが並ぶ広いダイニングルームです。

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1階は、ほとんどが共有スペースになっていて、エントランス、キッチン、
ダイニングルーム、リビングルーム、本とパソコンのある書斎
洗濯室(アイロン、ミシンも備え付け)、工作室(本格的大工道具備え付け)
珍しいところでは、機織り機のある部屋もありました。

ここでは、みんなが各々、生活を維持するための役割を担っています。
平日のみんなの夕食を準備する食事担当、共有部分の掃除をする担当
庭の手入れをする担当などがあるそうで、そこから、お互いに学びあい
それによって、この暮しの共通概念と精神性の維持向上を目指しています。

建物内は、どこも整理整頓がいき届いており、気もちが良く
そこからも、緩やかでありながら、程よい距離を保ち
洗練された大人同士の秩序ある暮らしぶりを、うかがい知ることができます。


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郵便受けが備えられ、セキュリティーと風除室を兼ねる2重扉のエントランス


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調理器具がずらりと並び、シンプルに片付いた日当たりのいいキッチンン


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乾燥機もあり充実した設備の整うランドリールーム(使用は予約制)


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スウェーデン伝統の、端布や使い古しの布で敷物などを織る機織り

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コレクティブ・ハウスinスウェーデン Vol.2

2010-07-29-Thu

 
フェルドクネッペンは、ストックホルムのセーデルマルムに位置し
かつては庶民的な町でしたが、現在は、芸術家や実業家などが住み
お洒落なレストランやブティックの通りがある若者にも人気の地域です。

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フェルドクネッペンは、共用のスペースと独立した個室スペースを持つ
8階建の地下1階を有する、コレクティブ・ハウスの形態の賃貸フラットです。
ペントハウスの8階は、ルーフテラスにもなっている建物です。
1993年に完成し、外壁の上の方には、1993と記されています。

37~75㎡が43戸、それぞれ広さによって1~3DKの間取りです。
気になるお値段は、5,694~9,087SEK(68,000~110,000円)と、
このあたりの家賃相場と、あまり変わらないそうです。

現在、43~79歳までの8組のペアと35人のシングルが、暮らしています。
シニアハウスではありませんが、入居には、40歳以上という年齢制限があり、
39歳以下は泊まりに来ることはできても、一緒には暮らせません。
それは、フェルドクネッペンが「後半の人生を生きる場所」という
根本的な共通理念の基にあり、成り立っているからだそうです。
40歳以上の範囲の中で、それぞれの年代がバランス良く
半分の人々は仕事を持って働いていて、残り半分はリタイアした人々で
お互いに、助け合いながら生活をすることが理想なのだそうです。

だからといって、子どもの出入りが禁止されている訳ではなく
誰かの小さな孫が、遊びに来て泊まることもあるそうです。
それはそれで、他人の孫であろうが、来訪を楽しんでいるようで
共有スペースには、子ども用の遊具まで備えられていていました。

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