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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

2011-01-31-Mon

 
昨年9月出版、「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」村上春樹著
新作が出る度に本を買うほど、そこまでのファンではありませんが、
物語の中の独特の世界観が好きで、彼の著書は、ときどき読んでいます。

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「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」は、インタビュー嫌いと言われ、
自らも公言している彼の数少ないであろうインタビューをまとめたもです。
多くは海外でのインタビューがですが、1997~2009年頃のもので、
「ノルウェイの森」「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」
「海辺のカフカ」「アンダーグラウンド」「スプートニックの恋人」
などについて、質問に答え、思いのようなことが語られています。

あの本を書いているときには、こんなことを考えていたのかとか、
あの部分は迷った結果でああ書いたのかとか、
実は、書きながら物語も生まれてきていて、直観的な作業であるとか、
そんな村上春樹氏の内面的な部分を垣間見れる一冊でした。
そして、既に読んだ彼の本を、読み返したくなるもなりました。

村上春樹氏は、とても規則正しい生活を送っているようです。
朝は、5時ごろに目覚めて、毎日走ったり、泳いだりすそうで、
良いモノを書きつづけるには、体力維持が必要なことなのだそうです。
それって、すごくわかる気がするし、そこに彼の人柄を感じる気がします。

ノルウェイの森

2010-12-26-Sun

 
本棚を整理していたら、文庫本の「ノルウェイの森」が目に留まり、
薄く日に焼けた本のページをパラパラとめくるうちに、読み始めていました。

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主人公ワタナベの乗った飛行機が、ハンブルグ空港に着陸すると、
天井のスピーカーから、ビートルズの「ノルウェイの森」が流れだし
40歳を前にしたワタナベは、20歳になろうとする秋のことを思い出します。
そして、物語は展開していくという導入です。

わたしが「ノルウェイの森」を最初に読んだのは、15年くらい前のことで、
ストーリーの中の細かいことなど、あまり覚えていませんでした。
でも、読んでいるうちに、「そうそう、そうだった・・・」と、
記憶がよみがえりながら、年月を経てから同じ本を読んで、
受ける印象の結構なズレを、自分自身でおもしろく思いました。
当時は理解できなかった心情がわかると思ったり、
まだ若い登場人物に対して、一言二言お節介なことばが浮かんだり、
わたしが生きて過ぎていった、それなりの「時間」を思い知らされます。

現在、「ノルウェイの森」は映画化されて上映中です。
映画評価のレビューなど見ていると、賛否両論のようですが、
わたしとしては、観るべきか観ざるべきか思案中といったところです。
本からのわたしの想像を、そのままにしておきたい気もしているんです。

イサム・ノグチ

2010-11-09-Tue

 
イサム・ノグチの母、レオニー・ギルモアの生涯が映画され
レオニー」と題され、11月20日から公開予定です。
それに先だって、ドウス昌代さんの原作本を読みました。
イサム・ノグチ(上)宿命の越境者」「イサム・ノグチ〈下〉宿命の越境者

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イサム・ノグチはアーチストであり、1904年にニューヨークで生まれ、
1989年84歳まで生き、子どもの頃は父の国、日本で暮らしています。
提灯をモチーフに「あかり」と名付けられたシリーズの照明器具は、
誰もが知るイサム・ノグチの作品のひとつではないでしょうか。
また、札幌には、イサム・ノグチが全体を彫刻として基本計画をし
本人が、完成を見ることのなかった2005年にオープンしたモエレ沼公園は、
わたしも、いつか訪れてみたいと思っている、最後の作品となっています。

本は、イサム・ノグチの書いたものや、彼の肉声で録音されたテープ、
周囲の人々のやりとりした手紙や、存命する彼を知る人々からの話し、
また著者自身も、彼が過ごした地へ出かけるなどして書かれています。
それらの記録を淡々と、破綻なく綴りながら、まったく読者を飽きさせない、
それどころか、わたしは数日の寝不足に陥るはめになったほどでした。

映画は、本の中のレオニー・ギルモアという女性にスポットを当て
母として、女性として、波乱万丈の人生が描かれているようです。

・・・ちなみにイサムさん、かなり女性に、おモテになったようです。

プレゼントに、いいかもしれない本

2010-10-28-Thu

 
天才コピーライターひすいこたろうさんのイベントがあったそうで、
先日、そんな話で盛り上がり、後に友人が貸してくれた本がありました。
3秒でハッピーになる 名言セラピー」ひすいこたろう著

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同じ一つのできごとや、たった一つのことばでも、
前向きな発想や表現ができれば、ハッピーになれるんだよってことを
人生の達人たちの言葉を引用しながら、ユーモアで綴っている本です。

ひすいこうたろうさん曰く、「うさぎと亀」には、つづく話があるそうで、
物語の中で、うさぎと競争した亀は、後で神さまにお叱りを受けました。
ようするに、「あなたは、あなたでいい」ということなのですが、
神さまは、亀をお叱りになって、つけ加えて最後に、こう言うのです。

「陸でチョースピードで走る亀なんて、キモイよ」

本の始めの方に書かれていたので、のっけから、大爆笑させていただき、
どっぷりと、「名言セラピー」の世界に浸らせていただきました。

電車で読むには、ちょっと危険な本かもしれません。
でも、元気のない友だちにプレゼントするには、いい本だと思います。
「しあわせは、なるものではなく、気づくもの」なのだそうです。

ヒトの内側の年齢

2010-10-24-Sun

 
写真生活」 坂川栄治著 デザイナーであり、フォトグラファーの著者が、
写真集の写真を通して、感じる視線の先の思いを書いている本です。
一枚の写真を通して感じる思いには、なるほど、写真をそう見るのか、と、
意外な視点、面白い視点を教えられ、また写真が好きになりました。

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晩年の画家ジョージア・オキーフが撮られている写真に、著者は惹かれ、
そこに写る窓からの風景を見たいと、切望していた時期があったそうです。
その写真に写るオキーフと、ほぼ同じ年齢の著者の77歳になる母親が、
言っていた言葉が、そのくだりに書かれていて、印象的でした。

  77歳といえば随分年を取ったような気がするけれど、
  それは毎日の鏡や写真や人の目に映る外側の姿であって、
  実際に感じる内側の年齢は五十代ぐらいのような気がしている。
  だから人の年齢の「内と外」というのは
  「七掛け」ぐらいの差がついているんじゃないか、と。

以前に、やはりそんな話しを、七十代の方から聞いたことがありました。
気が若くて、前向きに生きていらしていいな、と思いましたが、
誰もがそうなのかもしれないと、この本を読んでいて思うのでした。
ある年齢になって、その差の数が大きくなって気がつくだけで、
わたしだって、実は七掛けで、自分の年齢を考えているのかもしれない、と。

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