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プレダへボランティアに行った友人の話

2010-09-06-Mon

 
フィリピンのPreda Foundation(プレダ基金団体)へボランティア活動で、
この夏、一ヶ月ほど行っていた友人から、そこでの話しを聞きました。
フィリピンといえば、セブ島のようなリゾート地を思い浮かべますが、
その陰には、抱えてしまっている、さまざまな問題が存在しています。
それは、わたしの日常からかけ離れ、目を向けることがなかったことでした。

彼女が行った先は、マニラから車で3時間程のところ、
オロンガポ市にあるPreda Foundationの施設です。
家庭での虐待、性産業での児童労働、刑務所における不当な拘束、
そういった状況から保護した、ティーンエイジャーが暮らしています。
アイルランド人宣教師とフィリピン人夫妻によって、約30年前に設立され
ノーベル平和賞にも、過去に2度、ノミネートされています。

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親の居場所もわからず路上で暮らし、生活のために窃盗などをして
警察に捕まり、引き取り手も無いまま、拘束されつづける少年。
誰かに連れてこられて、なぜ自分が、ここで働いているのか、
意味もわからないまま、夜のおとなの街に働く少女。
貧困の中で、教育をまともに受けていない子がほとんどで、
彼らは、自分の身を守る術を知らず、ただただその境遇を生きています。
友人は、施設の人と一緒に、日本でも行ったことのない刑務所へ、
少年を引き取りに行くことになったそうですが、
そこでの環境もひどく、「まるで鶏舎のよう」と話していました。

Preda Foundationへ保護されやって来る彼らは、精神的に深く傷つき、
矛先のわからない怒り、自己否定、恐怖などの問題を抱えています。
カウンセリングやリハビリにより、癒され、落ち着きを取り戻し
徐々に精神的な回復をはかることから、はじめるのだそうです。
18歳を過ぎると、この施設を出ることになりすが、
それまでは、学校へ通ったり、仕事につくための技術習得するなど、
教育を受けて、自立して生きていけるよう支援されます。

施設に暮らす彼らは、素朴で、純粋で、本当に優しいそうです。
大工さんになりたい、この施設で働きたい、教師になりたい、など、
それぞれに、将来の夢をもって、明るく生きています。
教育を受けて、自分の可能性を知り、それに向かって努力をし
そして実際に、自立して生きていけるように、なっていくそうです。

教育や情報が、いかに大切かということを、思い知らされます。
また、人間としての尊厳や社会、善悪の区別を知らず、
さらには生活の糧を得る術すら知らずに生きていることが、
どれだけ危険なことかと、考えずにはいられません。

友人は、最後に、このように話していました。
「私が一ヶ月滞在して、ボランティア活動をしたところで、
どれだけの助けになるかっていったら、たかが知れているけど
こういう事実と体験を、世の中に伝えていくことが、大切なんだと思う」

Preda Foundationも、自らがメディアに露出することで、現状を伝え
海外からの圧力が、フィリピンを動かすことになると考えているようです。
メディアを施設に受け入れ、多くの情報を、できるだけ公開しているそうです。
実際に、数年前には、CNNによる西欧への少年犯罪の報道によって
フィリピン政府は、諸外国から非難を受け、少年法の改正に至ったそうです。

今日は、ちょっと長くなってしまいましたね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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