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血縁に基づかない住まい方(まとめ) Vol.5

2012-03-15-Thu

 
同じテーマでの記事も5日目となりました。
私自身、大変関心のあるテーマであり、長くなってしまいました。

New_house3.jpg


「血縁に基づかない住まい」といわれる
コレクティブハウス、コーポラティブハウス、シェアハウス。
このような事業に直接関わる関係者からの話は、
実際に現場で何が起こっているのか、その一部でも知ることができます。
部外者が想像しなかったような問題が、現実には様々あるようです。
例えばそれは、施設内で物が無くなるというようなことから、
行政や国の理解不足、法律の矛盾など、問題は多義に渡っていました。

このような住まいに暮らし、人と関わり合うという議論の中、
キーワードとして「おせっかい」という言葉が浮かび上がってきました。
欧米型の個室の概念から「プライバシー」ということがいわれるようになり、
個室が自立を促すということが、「無関心」と錯覚されてもいます。
しかし、居心地のよい距離感を保った、いい意味での「おせっかい」は
実は思いやりであったり、気遣いであったり、人の温もりや優しさなのです。
また、パネリストの建築家の方がおっしゃっていた
「血縁に基づかない住まいとは、他者を受け入れる住まい方なのです」
という話は印象的で、あらゆる問題の解決策となるのだろうと思いました。

私がこうしたことに関わるとしたら、建築の立場か、居住者としてでしょう。
もし建築の立場で、その機会が巡ってきたとしたら、どうつくるのだろうか。
空間にはエネルギーが宿るといわれますが、その責任を果たすべく、
形にするにはなにをするのだろうかと、漠然と考えております。

<< Vol.4-血縁に基づかない住まい方Vol.5
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血縁に基づかない住まい方(コーポラティブハウス)Vol.4

2012-03-14-Wed

 
コーポラティブハウスは、200年ほど前にイギリスで発祥し、
20世紀初頭には、北欧諸国、ドイツと大きく広がり、
現在ではヨーロッパ諸国、アメリカ、カナダでも普及しています。
スウェーデンやニューヨークでは、20%がコーポラティブハウスだそうです。

New_house2.jpg


日本では、1968年に「コーポラティブ千駄ヶ谷」が第一号として完成し、
それ依頼、現在に至るまで9000戸以上が建設されているようです。
しかし、ヨーロッパやアメリカのように発展したとはいえず、
協同組合を作って、決自主運営をしていくことに難しさがあります。
例えば「建物内のどの部分に、互いの住まいを持つか」ということも
組合で決定されるので、各々の利害が発生すれば、まとまりはつきません。

1990年代になると、インターネットの普及という恩恵を受け、
日本では、新しいコーポラティブハウス形態が生まれるようになりいました。
建築家と企画会社による事業計画がプロデュースがされ、
そのに賛同する人々が名乗りを上げた応募者によって組合が組織される。
インターネットという文明を反映した分譲型のコーポラティブハウスです。
既に企画がされていますので、あるものを選ぶということになります。
一から全てを決めていかなければならない困難は、緩和され、
日本でのコーポラティブハウスの発展も、新しい展開にあるようです。

一つののコーポラティブハウス事業の開始から完成までは、
一般的には、約2年の期間を要することになります
その間、組合としての協議など共同作業を通じ住人がお互いを知り
居住前から深いコミュニケーションが図られることは貴重です。
同じ屋根の下に住む者同士としての協調や安心感が生まれ、
通常の分譲マンションでは得られない大きなメリットになってます。

<< Vol.3-血縁に基づかない住まい方Vol.4-Vol.5 >>

血縁に基づかない住まい方(コレクティブハウス)Vol.3

2012-03-13-Tue

 
コレクティブハウスは、1970年代に北欧で生まれ、広がりはじめ、
デンマークへ学んだアメリカ人が、その住まい方の精神を受け継ぎ、
本国に持ち帰り、アメリカではCohousingとして広がっています。

New_house4.jpg


日本のコレクティブハウスの多くは、多世代の賃貸住宅として、
子育て世代から高齢者までが一緒に住み、居住者の自主管理を前提とした
「助け合いを基本とする共同住宅」という概念で運営されているようです。
また、有料老人ホームや、認知性高齢者のグループホームが
階を別にして付属されていたりするケースもあり、
高齢化社会への対応や、様々なニーズに合わせた施策もされています。

シンポジウムでは、高齢者に焦点を当てた話が多くされていましたが、
日本の現状を踏まえ、早急な対応策が望まれているということでしょう。
高齢者が、安心して自立した生活ができる住まいとしては、
老人ホームとは違い、自らのことは積極的に自らで行うけれど、
お互いを気遣い合い、助け合い、孤独が見過ごされることもなくしていく。
高齢者だからと役割を奪うのではなく、それぞれが経験や時間を活かし、
世代を超えた関係で、お互いに貢献することが望まれているようです。
役割があるということは、そこに自分の居場所もあるのです。

コミュニティは建物内(コレクティブハウス内)で完結させず、
地域へと繋がりを広げ、包括的に保っていくことも重要になります。
高齢者の問題だけではなく、子育て支援や障害者支援など視野を広げ、
人間として本来あるべき姿で助け合い、育み、生きるべきなのでしょう。

<< Vol.2-血縁に基づかない住まい方Vol.3-Vol.4 >>

血縁に基づかない住まい方(シェアハウス)Vol.2

2012-03-12-Mon

 
シェアハウスは、欧米の合理主義から生まれたという歴史があります。
日本では1970年代頃から、外人ハウスやゲストハウスして、
主に、短期滞在型の外国人に利用されるようになっていました。
六本木や麻布、恵比寿あたりに点在し、建物はあまり手入れもされず、
どちらかというと風紀も乱れ、怪しい雰囲気の場所だったようです。

apartment.jpg 


現在、一般的に取り上げられ、広まりつつあるシェアハウスは、
規模は様々ですが、既存の建物をコンバージョンすることが多いようです。
また入居者は、ライフスタイルの選択のひとつとして集まっているそうで、
そこに自分なりの付加価値やメリットを感じているからなのだそうです。
例えば、人の気配を家の中に感じていたい、コストパフォーマンス、
趣味趣向が合う、農園付きハウスなどのようにテーマに惹かれて等々。

しかし、ここで勘違いしてはならないのが、
コミュニケーションと依存を混同してはならないということです。
シェアして住む選択をするのは、精神面で自立をしている人であり、
他者との適度な距離感を保った上でのコミュニケーションを望む人々です。
依存をコミュニケーションに求めてやってくる人は、
いずれ、なんらかの問題の発生源になるなどして、
コミュニティーの中で、上手くやっていくことが難しくなっていきます。

昨今の日本のシェアハウスは、20代~30代の入居者がほとんどで、
40代になると数は少なく、それ以上の年代は稀であるそうです。
(これは年齢制限をする管理側、貸す側によるところも大きいようです)
また外国人の利用者も、一般的な賃貸よりも全体的に多くなっています。
若い世代を中心にしたこのような住まい方は、
現代の新しい価値観と共に、ひとつの文化となってきているようです。

<< Vol.1-血縁に基づかない住まい方Vol.2-Vol.3 >>

血縁に基づかない住まい方(シンポジウム) Vol.1

2012-03-11-Sun

 
今日で震災より一年、改めてご冥福をお祈りいたします。
また被災されている方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

この一年、言葉としては「絆」がクローズアップされると共に、
家族をはじめとする人と人の関係性についても、考えさせられました
身近なことですが、改めて考えることも多かったように思います。

New_house.jpg


このようなことも踏まえながら、開催されたシンポジウム
「血縁に基づかない新たな住まい方を考える」に昨日、参加して参りました。
最近のデータによると日本国内の単身世帯は、40%近くにもなるそうで、
そんな中で、シェアする暮らし方は、昨今、益々注目されています。
コレクティブハウス、コーポラティブハウス、シェアハウスなど
人々が集まって住まう暮らし方にも、いくつかの形態があります。

コレクティブハウスとは集合住宅の独立した住戸がありながら、
キッチンやリビングなど共有スペースがあり、生活の一部が共有されます。
コーポラティブハウスは、入居希望者が集まり組合を結成し、
その組合が事業主となって、土地探しから設計者や施工業者の手配など、
全てを住人となる組合員によって行う集合住宅を、一般的にはいいます。
またシェアハウスは、一つの家に数人で暮らし、部屋は個室を利用、
キッチンやリビング、お風呂や洗面、洗濯機などを共有することになります。

パネリストの方々は、これらの住まいを運営する側の人、
設計プロジェクトに携わる建築家、大学の研究者といったように、
それぞれの立場の専門家が集まり、白熱した討論となりました。
管理側でもコレクティブハウスとシェアハウスでは、まるで視点が違い、
方や年齢層も高く長期的な住まいとして、方や流動的な若者が主体で、
それぞれの思惑や利潤や、利回りに対する思考錯誤もあるようでした。

血縁に基づかない住まい方Vol.1 - Vol.2 >>

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